突然ですが、防災対策って何かしてます?
防災バッグを買った?飲料水の準備?
もっと大事なことがありますよ。
分かっていても、何もしてない人が大半。

住友生命保険が 全国1000人(男女各500人)を対象に実施したアンケートによれば、防災対策を何もしていない人がほとんどだったそうです。
これは、前年と変わらずトップで、「 一年以上前から、ご家庭の防災対策で実施していることは何ですか 」という質問でも、同様に「特になし」が1位です。
その理由は「特になし」「つい先延ばしにしてしまう」「何をしたらいいのかわからない」ということです。
では、何から始めればいいの?
飲料水や食料の備蓄は確かに必要です。持ち出し袋の準備も確かに有効です。
とはいえ、お金がかかるという面でなかなか手が付けられないというのが実際のところでしょう。
そこで、私が提案する対策はこれです。
・家具などの転倒、落下防止策。
・寝室からの大型家具の撤去。
なぜ、家具などの転倒、落下防止策が重要なのか?

当時は、火災の映像が大きく報道されていたので、焼死が大半だと思われているでしょうが、調査の結果本当は窒息と圧死が圧倒的に多かったのです。
そしてほとんどが即死に近いものでした。
これは、発生した時間が早朝だったこともあり、就寝中に家屋の倒壊と大型家具に挟まれて亡くなる方が大半でした。
そういう理由から家具の転倒、落下防止策と寝室の大型家具の撤去はまず初めにするべきです。
家具が転倒しなければ、避難経路の確保もできますし、寝室に家具がなければ、就寝中に自分の身に落下することもありませんからね。
震災発生時、一番にすべきことは「その瞬間を生き延びる」ことです。
家具の転倒防止対策は、また次回ご紹介しますのでぜひ参考にしてください。
参考記事
・スミセイ「わが家の防災」アンケート2019
・国土交通省 近畿地方整備局 「阪神・淡路大震災の経験に学ぶ–震災時における社会基盤利用のあり方について」