家具の転倒防止は、震災時の避難経路を確保するために非常に大きな効果があります。
今回はポール式(突っ張り棒)タイプについてご説明します。
家具の上に取り付けるだけ。簡単ですが…
ポール式というのは、このような形で家具の上部と天井の間に設置するものです。
ホームセンターなどでよく見るタイプですね。
壁に穴をあけたりしなくていいので、賃貸住宅などには良いですよね。
しかし、直接固定しないという面で、ちゃんと理解しないと十分な効果が発揮できません。
こういう時は使用できない?
使用を考える場合、最初に見ていただきたいのが、家具と天井との距離です。
家具が小さいく天井まで距離がある場合は使用できません。
これは、設置するのにポールを長く伸ばすことになるため、転倒する力に対して踏ん張り効果が弱くなるためです。
また、どこに設置しても良いわけではなく、天井に十分な強度必要です。
これは、下から上へ突き上げる力で固定しているので、強度が不十分な場合、家具の転倒する力で天井を突き破ってしまうからです。
正しい設置方法は?
まずは、家具と天井の隙間を確認しましょう。距離が短ければそれだけ効果が上がります。
購入する商品の最大延長までは耐えてくれると思いますので、確認してください。
次に設置する位置ですが、家具の両側の側板部分に設置してください。前後の位置は壁側に寄せてください。
時々、ポールの足を家具の前後面に対して平行に設置する方がいますが、ポールの足が家具の前面に向くようにしてください。一応ご注意ください。
天井に十分な強度があることを確認してください。竿縁天井の場合は竿縁にかかるのが良いです。
どうしても強度がない場合は、家具の幅以上の厚手の板で天井に当て板をすると良いです。
その際は、板と家具にポールをねじ止めするとより効果があります。
ポールに加えて、転倒防止マットやストッパーなどをつかえば、さらに効果が高まります。
まとめ
壁にどうしても穴をあけられないならば、とても良い商品ですが、使い方をよく理解していないといざという時に効果を発揮してくれません。
この記事を参考にして、上手く設置してください。
大地震は、いつ来るかわかりませんよ?