家具の転倒防止は、震災時の避難経路確保に大きな役割を果たします。
今回はL字金具による固定について解説します。
壁に直接固定できるから効果大
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L字金具はポール式と違い、壁と家具に直接ねじ止めをするので、万が一地震で外れる確率が少ないです。
もし、壁や柱に穴をあけても良いのなら、間違いなくおすすめです。
注意点
柱に固定するならば問題はないですが、壁に固定する際は注意が必要です。
まず、土壁には使用できません。揺れに耐えきれず、壁ごと剥離してしまいます。
板壁の場合も、どこに固定してもいいわけではなく、裏に柱がある場所に固定しなくては、同じく剥離してしまいます。
壁板を裏の柱と金具で挟むようにするイメージで固定する感じが良いです。
壁裏の柱の位置は、壁を軽くノックしてやると確認できます。
柱がない場所は、コンコンと響くような音になると思います。ノックしてみて、硬い音でコンコンと鳴るような場所に柱があります。
どうしても分からない場合は、下地センサーを使うのがおすすめです。
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固定する際は、家具の一番強度がある部分に取り付けるようにしてください。
どうしても家具の天板に強度がない場合は、天板を覆うように当て板をして、板の両端と家具を固定するとよいでしょう。
金具の向きで強度が変わる
柱と家具の天板をL字に固定しても十分ですが、より強度を確保するならば、逆L字に固定するのがおすすめです。
家具の天板と背面に添わせるように金具を配置して、家具の裏側の柱に固定するイメージといえばわかるでしょうか。
まとめ
家具の転倒防止は、やはり直接固定をするのが一番効果的といえます。
とはいえ、壁や柱に穴をあけるのは抵抗がありますね。
次回は穴あけ不要な固定方法を紹介します。